周囲とのつながりが老後の健康に





●健康には周囲との「つながり」も大切

健康づくりといえば、食事、運動、睡眠といった生活習慣の見直しが大切です。

それ以外にも、高齢者を対象にした調査から、老後の健康には、人や地域との「つながり」がかかわっている可能性が明らかになってきました。

周囲と「つながる」ために体を動かし、脳を使うことが健康につながると考えられています。

健康な老後を見据え、若いころから人や地域との「つながり」を意識してみませんか。

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●ボランティア活動で海馬の衰えを抑える

脳の中の海馬(かいば)という領域は、記憶を中心とした認知機能を支えていますが、年齢とともに萎縮していきます。

しかし、子ども向けの絵本の読み聞かせボランティア活動に参加した高齢者は、参加しなかった人に比べて、加齢に伴う海馬の萎縮が抑えられていたそうです。

これは東京都健康長寿医療センターが、このボランティア活動が始まったときと、その6年後の海馬の状態をMRI検査で確認して比べた結果です。


●介護予防サロンに通うと認知症予防にも

また、介護予防を目的に、軽い体操や簡単なゲームをしたり、おしゃべりをする「憩いのサロン」が各地に開設されています。

こうしたサロンに積極的に通うことで、認知症発症の危険度も下がる可能性があることが示されています。

これは日本福祉大学などのチームが、地域の高齢者を7年間追跡して、サロンに参加した人(年間4回以上参加)と、参加しなかった人(参加が年間3回以下)で、認知症発症がどれくらい違ってくるのかを調べたものです。

この結果、サロンに参加した人は、しなかった人と比べて認知症発症の危険度が約30%低くなったことがわかったのです。


●適度に友人に会うと糖尿病の危険度減少

友人に会って話すことはストレス発散になり、体を動かすことにもなります。

適度に友人と会っている高齢者は、あまり会わない人に比べて、糖尿病の危険度が減少することも明らかになっています。

これは広島大学などの調査によるものです。

それによると、1年に数回以下しか友人に会わない人に対し、1カ月に1-4回ほど友人に会っている人では、コントロールされていない(血糖値が高いままの)糖尿病の危険度が約50%に減少。

一方、友人がいない人では危険度が約4倍という結果でした。

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