やせメタボの原因は筋肉内脂肪?(1)





●脂肪は皮膚の下だけでなく、内臓や筋肉にもたまる

食べ過ぎや運動不足といった生活習慣を続けていると、体のあちこちに脂肪がたまっていきます。

脂肪のなかでも、皮膚のすぐ下にたまる皮下脂肪は“悪さ"をしない脂肪といわれています。

しかし、たまり過ぎると、その重さによってひざや腰を傷める要因になります。

また、のどの周りにたまると、空気の通り道を圧迫して睡眠時無呼吸症候群の引き金になると考えられています。

一方、内臓の周囲にたまる内臓脂肪が増え過ぎると、高血圧や脂質異常、糖尿病といった生活習慣病にかかりやすくなることがわかっています。

脂肪はさらに、内臓周囲にとどまらず、さまざまな臓器の細胞内にもたまっていきます。

肝臓の細胞に脂肪がたまり過ぎた状態は、脂肪肝としてよく知られています。

このほか、心臓や膵臓、そして筋肉の細胞(筋細胞)などにも脂肪がたまってしまうことがあるのです。

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●筋細胞への脂肪蓄積で、糖を取り込みづらくなる

筋肉は、インスリンというホルモンの働きによって、血液中のぶどう糖を取り込んでエネルギー源にしています。

しかし、筋細胞に脂肪がたまり過ぎると、インスリンが十分に働くことができなくなり、筋肉にぶどう糖を取り込みにくくなります。

すると、血液中のぶどう糖の量が減らず、血糖値が上昇。

糖尿病はもちろん、さまざまな生活習慣病になりやすくなる、と考えられています。


●外見はやせていても、実はメタボ?

皮下脂肪や内臓脂肪のたまり過ぎは、肥満体型としてあらわれるのでわかりやすいのですが、筋細胞への脂肪の蓄積は外見にはあらわれにくく、やせメタボと呼ばれることもあります。

やせ型の人のなかには、皮下脂肪がたまりにくい分、内臓脂肪や筋細胞の脂肪などがたまりやすい人がいる、ともいわれています。やせているから糖尿病などの生活習慣病は関係ない、とは言い切れないのです。

外見の肥満の有無にかかわらず、筋細胞への脂肪の蓄積を防ぐために、少しでも若いうちから運動習慣を身につけ、余分な脂肪がつけ入るスキのない筋肉を維持・増強させましょう。

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